坂倉も上がってきた!広島・新井監督が復調太鼓判「このまま終わる選手じゃない」直接指導でスイング良化実感
広島の新井貴浩監督(47)が2日、不振にあえぐ坂倉将吾捕手(25)の復調に太鼓判を押した。前日の1日・阪神戦の試合前練習ではマンツーマン指導も敢行。この日も休日返上で打ち込みを行った背番号31に変わらぬ信頼を寄せた。3日からはDeNA3連戦。地元での大声援を背にコイが上位へ上っていく。
悩める正捕手の背中を指揮官が強く押した。必死に振り込み、汗を流す-。そのひたむきな姿に、新井監督は「まだ5月に入ったばかりだし、このまま終わるような選手じゃないというのはもちろん分かっている。間違いなく上がってきますよ」と断言した。
坂倉に対しては前日の1日・阪神戦(マツダ)の試合前練習中にも、マシン打撃を行いながらマンツーマンでの指導を行った。授けたのはシンプルなタイミングの取り方。「スイング自体はよくなっている」と評価しつつ、「タイミングを取ることに苦労しているように見えた。相手も坂倉は怖い。1打席で何球も甘いボールが来ないから、もっとシンプルに、簡単にタイミングを取ってもいいんじゃない?」と助言した。
今季の坂倉は22試合の出場で打率・176、2本塁打7打点で不振に苦しんでいる。1日・阪神戦ではスタメン落ちし、この日はマツダスタジアムを訪れて休日返上で打ち込みを行った。「結果がついてこないと、状態が良いのか悪いのか分からない。とても悪いっていう感じでもないですけど良いって感じでもない」。暗中模索の思いを吐露しながらも、打開しようという強い意志はひしひしと伝わってくる。
そんな中で3日からは本拠地でDeNAとの3連戦を迎える。初戦の相手先発は開幕戦でも相まみえた左腕・東。昨季から直近8戦で黒星をつけることができていない難敵を撃破することができれば、自ずとチームに勢いは生まれるだろう。
まずは上位進出への足がかりをつくりたいGW後半の戦い。坂倉は「チームとして1つでも多く勝って、貯金を増やせるようにやるだけかなと思う」と足元を見つめた。
扇の要としての重責を担いながら、もがき、あがいた先に広がる景色は-。新井監督からの不変の信頼も受け止め、不振から這い上がってみせる。