【中田良弘氏の眼】阪神、打撃強化焦る必要のない投手層の厚さ

 「阪神(降雨中止)広島」(6日、甲子園球場)

 首位の阪神は6日、広島戦(甲子園)が天候不良のため中止となった。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「打撃を立て直す時間」と中止を好感したが、「打撃強化を焦る必要のない投手層の厚さ」と投手陣の厚さも強調した。

  ◇  ◇

 今季2度目の雨天中止となった。阪神の現状を考えれば、やはり打線がまだ十分な力を発揮していないように見える分、そこを立て直す時間と考えても、この雨はプラスではないか。

 とはいえ、その打線にしても早急に立て直すべき課題、とまでは言えないだろう。それほど、投手陣が充実している。

 開幕投手の青柳が、一度ローテーションを飛ばされる形となったが、これが他球団であれば「エースが離脱!」という捉え方をされて、チームもざわつくだろう。

 ところが阪神の場合は、少し調整に充てただけだろうという見方になる。それほど先発陣も充実しており、この層の厚みがある限り、今後も大きく崩れることはない。

 2位に巨人がいて、リーグ戦に妙味は増してきたな、とは感じられるが、阪神とすれば投手陣が辛抱しながら今の形で試合をつくっていればいい。疲労の出てくる夏場あたりに佐藤輝、森下あたりがガンガン打ち始めれば、勝負の秋口にチームが充実期を迎える。そんな“Vプラン”が見え始めているように感じる。

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