【井川慶氏の眼】阪神、勝ちを増やすためにはエラーの後を抑えることも大事 カバーしあっていくのが理想

 「阪神0-2広島」(7日、甲子園球場)

 阪神は失策からの2失点で、今季4度目の完封負けを喫した。元阪神エースでデイリースポーツ評論家の井川慶氏は、村上投手に対して、味方の失策が出たときの心の持ち方を説いた。

  ◇  ◇

 村上投手の2失点は、いずれも中野選手の失策が絡んだものでした。ミスは出るものであり、中野選手も、抑えきれなかった村上投手のことも責めるということではないという前提ですが、投手としての私の経験上、勝ちを増やすための一つとして、エラーの後を抑えることも大事になるのかなと思います。

 考え方は人それぞれですが、私の場合は、エラーが出てもラッキーだなと思っていました。これで抑えれば勝てるチャンスが増えると考えたからです。相手に傾きかけた流れをもう一度引き寄せられるということと、この日2安打した中野選手のように、ミスした選手はカバーしようと打ってくれるものなので、そこを抑えてしまえばチャンスが出てくるという意味でですね。

 もちろん、カバーしきれずに自分が打たれてしまったら、すみませんという気持ちはあった上での考えです。カバーしないといけないと、毎回自分を強く追い込みすぎても1年間は持たないので、バランスが難しいところではありますが。

 ただ、エラーをした野手が試合後に周りからいろいろ言われることを消してあげられるのは、ピッチャーしかいないというのも事実。毎回うまくいくわけではないですが、そこをカバーしあっていくのが理想で、そういった意味でも村上投手としては悔しさが残る結果だと思いますが、投球自体は良かったと思うので、次に切り替えていけばいいと思います。

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