阪神・村上 自責0も白星ならず 報われぬキャリア最多タイ116球 防御率0・88

 「阪神0-2広島」(7日、甲子園球場)

 味方のエラーが絡んだ2度の踏ん張りどころで、いずれも失点を重ねた。2点目を失った阪神・村上は、直後に本塁付近で悔しそうに太ももをパンッとたたいた。「カバーできなかったというのが一番の反省点。中野さんには申し訳ない」。今季初登板となった4月2日・DeNA戦でも、立ち上がりに失策が絡んで初回4失点。仲間のミスをなかなかフォローできず、無念さが募る。

 自己最多タイ116球の熱投で、8奪三振を決めて7回2失点。自責点は0で、2年連続での最優秀防御率のタイトルを目標に掲げる中、防御率は0・88まで良化した。それでも3勝目には届かず、「(防御率は)低ければいいかなとは思っていますけど、今日勝てなかったのでダメかな」と唇をかんだ。

 1失点完投星の前回4月30日に続く今季3度目の広島戦で、3戦とも床田とのマッチアップ。「相手の床田さんがいいピッチャーですし、なかなか点が入らないのは分かっていました」。覚悟して臨んだはずが、前回対戦で初回先頭弾を食らった秋山にこの日も初回先頭で二塁打を許してチャンスメークされた。野間はバットを折って打ち取ったはずが、中野がファンブル。1死一、三塁から小園の犠飛であっさり先制点を献上した。

 二回から3イニング連続で三者凡退の後、五回に追加点を奪われた。堂林が中野の2個目の失策で出塁。床田には右前打でつながれると、2死一、二塁から秋山に痛恨の左前適時打を浴びた。

 それでも連打からピンチを招いた六回は意地を見せた。2死一、二塁で「これ以上点が入ると厳しいなと思っていたので、何とか粘れるように」と、堂林を空振り三振に切って雄たけび。2点ビハインドでも六回先頭で打席に立たせてくれた岡田監督。期待に応えて七回も三者凡退に抑えてマウンドを降りた。「一番はチームに貢献することなので、勝てなかったというのは貢献できていないということなので、反省です」。次戦は必ず白星を生んで、チームメートと虎党を笑顔にする。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス