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原監督、コーチ・選手の前で頭下げた

 バスで宿舎に引き揚げる原監督(撮影・持木克友)
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 バスで宿舎に引き揚げる原監督(撮影・持木克友)

 巨人・原辰徳監督(53)が21日、現役時代の女性問題に絡み、1億円を支払っていたという大スキャンダル発覚を受け、コーチや選手らに騒動を謝罪した。21日発売の週刊文春が「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」と報道。球団に激震が走ったことから、遠征先の長野市内のホテルで異例の謝罪ミーティングを開いた。

 練習出発前の宿舎。原監督は遠征に帯同している1軍スタッフ、選手全員を集めた。沈黙するミーティングルームで「どうしてもみんなに説明したいことがあります」と切り出し「野球以外のことでメディアを騒がして申し訳ない。この場で謝罪します」と頭を下げた。

 報道は指揮官が現役時代、88年ごろの女性問題が発端。06年に女性の日記を公開しないことを条件に、2人組の男から1億円を支払うよう要求され、球団に相談することなく応じてしまったというものだ。

 一夜明け、スポーツ紙やテレビのワイドショーが大々的に報道。球団事務所には批判や激励の電話が約200件届いたという。原監督は反省の弁を述べたうえで「球団は再発防止のために動いてくれている。これからジャイアンツの一員として、報告の義務をしっかり果たしてほしい」と、選手に呼びかけた。

 リーグ戦再開を翌日に控え、けじめをつけずにはいられなかったのだろう。指揮官は「今回の件で迷惑をかけた妻とは未来に向けて前進している。報道されたことでモヤモヤが晴れ、かえって良かったと思う」と心境も伝え、「日本一という目標に向けて、結束して頑張っていこう」とナインに訴えかけた。

 練習場では外野を30分のウオーキング。スタッフと談笑するなど、明るく振る舞った。報道陣にも対応し「選手の前でも話をさせてもらった。熱い戦いが明日から始まる」と気持ちを奮い立たせた。

(2012年6月22日)

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