マー君、佑に3度目も貫禄勝ち!
「楽天5-1日本ハム」(13日、K宮城)
貫禄勝ちだ。楽天エースの田中が8回無失点で6勝目。斎藤とのプロ3度目の対決となったが、これで3連勝。お立ち台で「2度あることは3度あるということで…。しっかり勝ててよかったです」とはにかんだ笑みを見せた。
万全でなくとも、マウンドに立てば結果を残す。6日の西武戦に先発予定だったが、練習中に右脇腹に違和感を訴えて回避。2週間ぶりの登板で「ヒット打たれすぎです」と反省したが「しっかりと打者を追い込むことができたし、詰めの部分でいい球が投げられた」と、終わってみれば今季自己最多の13奪三振だ。
斎藤との決定的な違いは制球力。被安打はそう変わらない。だが、無四球だったマー君に対し佑ちゃんは7四死球。鋭く落ちるスライダー、スプリットで空を切らせた。
守護神の青山は、キャッチボールで衝撃を覚えたという。「田中のスライダーは、一度浮くように感じます。キャッチャーも捕るのに必死なくらいの曲がりをする」。だから打者の目線、体感では、さらに捉えづらい軌道を描く。
佑ちゃんとの投げ合いよりも重点を置いていた「(上位2チームとの)6連戦の頭を取る」というテーマ。有言実行を果たし「いい形でつないでいってくれると信じてます」とうなずいた。星野監督は「ゼロを八回まで言ったんだから認めてやらんと」と及第点。2位と0・5差。うっすらと、首位ロッテの姿も見えてきた。