抹消・岩瀬めぐり高木竜の内紛再燃
「巨人2‐3中日」(2日、東京ド)
くすぶっていた遺恨バトルが敵地で再燃した。中日は前日1日の救援失敗を受け守護神・岩瀬がこの日登録抹消。首位巨人との正念場の一戦を前に、高木監督が権藤投手コーチへの不満を爆発させた。
「生身の人間なんだから状態を見て使うのが我々の仕事。それを見極めるのが仕事。パターンでやってきたから、こういうことになった。監督、コーチの責任」。不調に加え左肘に違和感を抱える岩瀬を抑えで起用し続けた権藤コーチの考えを痛烈に批判した。
巨人追走へ取りこぼしが許されない中での痛恨ドローに怒りは収まらない。「今日の新聞を見ても『岩瀬、またか』となっとる。最後に投げるピッチャーに『またか』があったらいけない。そうさせてるのが悪い」と強い口調でまくし立てた。
一方の権藤コーチも「岩瀬は気持ち的にも余計なプレッシャーがかかる。あの監督では…」と怒れる将への不満を漏らした。
不穏な空気をはらんで始まった試合も、重苦しい展開となったが、1点リードされた九回に、まかさが起こる。森野の打球が照明と重なり、高橋由が捕球できず、同点タイムリーとなると、柳田が何と勝ち越しの押し出し死球。九回裏は山井が3人で締め、巨人戦勝ち越しに成功。「山井、田島、ソーサの3人で1回でいいから、絶対にこの試合は落とさんでくれと権藤さんに頼んだよ」と指揮官は苦笑いした。