キヨシ監督、猛抗議も借金ワースト27
「ヤクルト1-0DeNA」(9日、神宮)
スミ1による悔しい完封負けで、借金は今季ワースト27にまで膨らんだ。三回1死一塁からの荒波のけん制死、七回無死一塁から渡辺直のバント失敗。拙攻もあったが、中畑監督はそれよりもぶ然とした表情で、審判のジャッジへの怒りをあらわにした。
「うちは特に多いんだよね。やられる方はたまらないよ」。問題にしたのは九回だ。先頭中村への初球。高めの直球をストライクの判定。中村が審判に詰めより、押し問答に。「あいつの気持ちは分かるけど、退場になったらまずいから。一番の戦力だから」と中畑監督は慌てて、ベンチを飛び出し仲裁に入って、事なきを得た。だが、抗議も実らず、九回も無得点に終わりむなしい敗戦。試合後は険しい表情を浮かべた。
ジャッジへの不信感もあったが、貧打の反省ももちろんある。五回以外は毎回走者を出しながら、得点に結びつかなかった。「勝ち試合を見せないといけないよね。こんなに応援されて、本当に見合うだけのものをつくらないといけない」と、申し訳なさそうに立て直しを誓った。