仙さん激怒「バカなコーチがいる!」
「楽天1-1ソフトバンク」(21日、K宮城)
負けなかったでは、済まされない、痛い引き分けだ。星野楽天がソフトバンクとの4連戦初戦を延長の末、ドロー。残り試合が少ない中、Aクラス入りを何とか狙う状況だけに、星野監督は「引き分けじゃ意味がないんだよ!」と、声を荒らげた。
聖沢の特大弾から始まった。初球をジャストミートすると、バックスクリーン右に突き刺さる一発。「最高の結果になって良かった。第1打席で勢いをつけたかった」。本塁打の直後、そう語ったが、打線はここから沈黙。1点止まりだった。
負けられない一戦。田淵ヘッドコーチは「天下分け目の戦い」と表現したが、指揮官も終始表情は険しかった。銀次が六回2死二、三塁から、平凡なファウルフライを捕球できなかった際には、鬼の形相で怒声を飛ばしまくった。
「それなのにベンチで笑ってるバカなコーチがいる!」。今まで、コーチに対してはほとんど触れなかった指揮官が、珍しく首脳陣に対しても怒りを向けた。全員が同じ方向を向かないと、悲願は達成されない。まだ、戦いは残っている。