西武ドラ2相内が無免許でスピード違反
西武からドラフト2位指名を受けた千葉国際高校の相内誠投手(18)が、道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発されていたことが7日、分かった。同投手は現在、同校野球部・高瀬忠章監督(67)の自宅で無期限謹慎中。13日に行われる新入団会見の欠席が決まった。球団は、本人の反省の様子を見て入団の可否を決定する。
同校によると、相内投手は4日午前0時40分ごろ、ともにドライブに出かけた同校野球部3年生の所有する車を運転中、東京湾アクアライン、木更津金田料金所付近で、千葉県警高速隊による取り締まりを受け、事態が発覚。29キロオーバーのスピード違反と無免許運転により同県警に摘発された。
相内投手は野球部を退部後、自動車免許取得へ君津市内の自動車教習所に通っていたが、仮免許取得の段階だった。当日の放課後も教習所に出向いた後、免許取得済みの同校3年生と東京スカイツリーを見るためにドライブに出かけた。途中で運転を代わるよう、3年生に強要し交代。無免許のまま運転していた。
事態を重くみた千葉国際高は6日付で無期限謹慎処分を下した。3年間、指導してきた野球部の高瀬監督は「残念であると同時に悔しく思います。社会人として立派に生きていけるよう指導してきたつもりが、至らなさに悔しく思う」と無念さをにじませた。
相内投手は現在、同監督の自宅で謹慎中で、既に400字詰め原稿用紙3枚の反省文を提出。「周りのたくさんの人の思いを裏切ってしまいました。この度はご迷惑をかけ本当に申し訳ありませんでした」と記した。
事態を重くみた西武球団は13日に行われる新入団会見の欠席を決定した。入団合意に達していた相内投手の入団取り消しの可能性について飯田則昭専務は「今それは否定できない」と話した。入団の可否については「彼がどう受け止め、判断していくか。重い判断材料となる」と今後の反省の様子を見て決める方針。
摘発直後の4日、球団と面談した相内投手は泣き崩れたという。『房総のダルビッシュ』と言われた未完の大器のプロ入りが延期となる可能性も出てきた。