中田、自然体強調「オレはジャイアン」
今季から阪神に加入する西岡剛内野手(28)が7日、大阪府吹田市内の日本生命総合グラウンドで日本ハム・中田翔外野手(23)らと行う合同自主トレを公開した。WBC日本代表候補の中田は“ジャイアン”を自称し、自然体で2月半ばの宮崎合宿に臨む考えだ。
4番で起用し続けた栗山監督のゲキ。昨年末、昨季限りで現役を引退した「松井秀喜の道を歩んでほしい」と中田に更なる飛躍を願った。WBC日本代表候補として迎えた2013年。本人は「4番にこだわりたい。4番を他の選手に打たれたくない」と力を込めた。
松井に関しては「テレビの中の人」という印象しかない。野球を始めたときにはすでに巨人の4番を打ち、メジャーへの階段を駆け上がっていた。ただ報道陣への対応もしっかりしていたという指揮官の話には「僕とはまったく真逆。ゴジラじゃない。ジャイアン!」と苦笑いを浮かべた。良い意味での自然体。それは3月に控える第3回WBCでも大きな意味を持つことになる。
2月の半ばから始まる宮崎合宿を経て、最終的に日本代表が決まる。「日の丸を背負っているから緊張感はある。だからといって、ここで打てなければ代表を外れるとかは考えてやらない。自然体でやって選ばれたら選ばれたで、ダメならダメで自分の実力がなかったということ」と言う。
昨季は序盤に苦しみながらも、1年間、4番を守り抜いた。24本塁打を放ち、確かな自信が“自然体”という大切なキーワードを中田に植え付けた。チームの連覇、そして世界一を目指すシーズンへ「チームとして勝つために何ができるか。そのために一生懸命やりたい」。その言葉には中心選手としての確かな自覚と風格が漂っている。