G侍軍団、完全試合食らった…坂本ら罰走
「巨人紅白戦、紅組1-0白組」(11日、サンマリン)
巨人は11日、WBC日本代表の山本浩二監督(66)らも視察する中で、今キャンプ初の紅白戦を行った。代表候補の阿部、坂本、長野がスタメン出場した白組が、7回制の特別ルールとはいえ完全試合を食らう赤っ恥だ。試合後、白組メンバーは罰走を科された。
まさに赤っ恥だった。最後の打者、坂本が遊ゴロに倒れ、7回制の特別ルールとはいえ完全試合を食らった。侍ジャパンの山本監督が視察し、白組オーダーには1番・長野、3番・坂本、4番・阿部と代表組がズラリとそろった中で、こんなことが起こるとは…。誰も想像できなかった。
WBC組で仕上がりの早い沢村に2回、山口に1回をピシャリと抑えられたのは仕方がないが、2年目の高木京と田原にも封じ込められた。坂本は「久しぶりだったのでこすりましたけど、タイミングだけはしっかり意識していました」と調整段階だと強調したが…。
視察した長嶋茂雄終身名誉監督は「バッティングがね。ピッチャーが良かったから」と多くは語らなかった。山本監督も「パーフェクトやなかったか?今の段階ではね。そんなに心配していない」と苦笑いを浮かべた。
手厳しかったのは原監督で、試合後に白組メンバーにベースランニングの罰走を科した。指揮官は「完全試合をやられてるんだから。少し悔しさを、グラウンドにぶつけてもらわないといかん」とおかんむりだった。
巨人のWBC組は今後、チームを離れ、15日からの宮崎での代表合宿に参加する。1打席のみの出場となった阿部は「これからドンドン、試合に出られる準備をしていきたい」。WBCでは主力の3人が力を発揮してくれるはずだが…。