「楽天春季キャンプ」（１４日、久米島）

　カミナリ締めだ。楽天・星野仙一監督（６６）が１４日、久米島キャンプ最終日にマジギレした。全メニューが終了し、グラウンドにて全員で手締め…のはずが、釜田佳直投手（１９）、辛島航投手（２２）がまさかの遅刻。ここまで比較的温厚だった仙さんが、最後に爆発した。

　平和の久米島に怒号が響いた。「てめえらこの野郎！」。選手会長・鉄平の一本締めが終わり、投手陣だけ再集合。釜田、辛島を含めた全投手を一喝した。連帯責任として、投手陣のリーダーである小山に罰金１０万円が科せられた。

　手締め前にブルペンにて、投手陣だけの打ち上げが行われていた。それが最後の手締めと勘違いした両投手。「何も言えません…」と、辛島は猛反省。開幕投手最有力の田中がＷＢＣ合宿に向かった日、対抗馬の釜田、辛島両名が失態を犯す事態になった。

　怒りを押し殺し、総括会見を行った星野監督は「個々のレベルは上がっている。２年前よりは、ずいぶんね」と、指揮３年目のキャンプの手応えを口にした。やってしまった２人の有望株。美馬、菊池を含めた５投手による開幕争いは遅れることなく、先頭を突っ走りたい。