オリックス・井川慶投手（３３）が４日、ＮＰＢに珍要求だ。先発する６日の中日戦（ナゴヤドーム）に向け、神戸市のほっと神戸でブルペン投球。練習後、報道陣に囲まれると、不満をあらわにした。

　「予告先発はつまんない。先発かどうか、だますのがだいご味だったのに」。０６年まで在籍した阪神時代にはなかった制度で、持ち前の演技力で先発日をカムフラージュしていたと自負する左腕は「つまんなくなったよ」と口をとがらせる。

　さらには「予告先発だけじゃ投手に不利でしょ。先発オーダーも予告にしてほしい」。怒りの矛先をＮＰＢに向け、“仰天改革”をぶち上げた。「それなら対等でしょ」。どこまで本気か分からぬ口調でまくし立て、最後は満面の笑みでロッカーに引き揚げた。

　肝心の登板に向けては、相変わらずのマイペースぶりだ。ナゴヤドームは阪神時代に２勝１０敗と“鬼門”だった。「苦い思い出ばかり」と苦笑い。それでも「井端さんとか谷繁さんとか、対戦が楽しみだよね」と７年ぶりの再戦に心を躍らせていた。