松井氏が大谷にエール 常識打ち破れ!

 巨人や大リーグで活躍し、国民栄誉賞を受けた松井秀喜氏(39)が、日本ハムのドラフト1位・大谷の二刀流について語った。投手、野手、どちらかに絞るべきだとする声もあるが、「無理だと言うこと自体がおかしい」と松井氏。常識にとらわれず、偉業へ挑戦するルーキーを後押しした。

 日本ハムの大谷選手が投手と野手の両方に挑戦している。試合数は少なめだが、打率・380で6月を終えたのはすごいと思う。一流打者でも3割は難しい。それを高卒1年目で、しかも投手も務めながらだから、飛び抜けた能力があるのだろう。1年目の僕に打率3割というのは考えられなかった。

 プロで両方やるという選手は少なくとも近年は聞いた事がない。両方やっていては一流になれないという意見もあるようだが、これまでほとんどいなかったわけだから、無理だと言うこと自体がおかしいと僕は感じる。難しいのは分かるが、前例のないことをいきなり否定できない。可能なら両方続けたらいいし、いずれどちらかに決めるならそれもいいと思う。

 大谷選手のように1軍でいきなり両方通用する選手はそう出てこない。ただ投打同時に取り組ませて見極めるという方法があることを示してくれたのは確かだ。投打とも優れた選手の起用方針を決めるのに、今後2軍でそういう育成法は出てくるかもしれない。

 両方いいから両方やってみるというのは極めて単純な考え方だが、球界の常識にはなかった。常識と思われていることを突き詰めれば、中には覆ることもあるのだろう。

 例えば左投げの捕手はいてもいいと思う。左の捕手の三塁送球は考えられているほど大きな障害にならないのではないか。守備位置や投手の起用法などにも、まだ覆る可能性のある「常識」が潜んでいるかもしれない。プレーのことではないが、日本選手が大リーグ入りすることだって以前は常識的にないと思われていたではないか。

 投打両方といえば、巨人でチームメートだった桑田さんや斎藤さんの打撃の才能はすごかった。二刀流を見てみたかった。「2番・ピッチャー、桑田」とか。あの人なら泥だらけのユニホームでマウンドに上がってくれそうだ。(元野球選手)

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