則本、初回KO…楽天単独首位はお預け
「ソフトバンク6-1楽天」(5日、ヤフド)
試練の時だ。楽天先発の則本が1回4失点でプロ最短KO。星野監督は試合後「あんなボール放ったら、20点くらい取られる。真ん中ばっかり」と、ルーキー右腕に苦言を呈した。ロッテも敗れたため、首位タイの座は何とか守った。
初回で試合は決まってしまった。1死から4連打で3失点。2死二塁から、今宮の左前適時打で4点目。指揮官の言うように、甘いボールを相手打者たちは見逃さなかった。本人は「コースがもっと良ければ、打たれなかった。動画を見て反省したい」と唇をかみしめた。
6月6日以降、1カ月も勝てていない。6勝6敗と自身の貯金もなくなった。開幕投手の大役を務め、ここまで休まずにローテを守ってきた。プロの打者の目が慣れ始めてくる時期に、疲労も重なってのダブルパンチ。「気持ちはあるんだけど、体がついて行ってない」と指揮官は話した。
2番手として登板した長谷部が4回無安打無失点と好投。「長谷部が良かった。次から長谷部を使う」と言い残しバスに乗り込んだ闘将。冗談とも本気とも取れる言葉。。新人右腕は、この逆境を乗り越えられるか。