「香川最速」高松北・塹江が急成長

 高松北の2年生左腕・塹江(ほりえ)敦哉投手が、香川最速投手として注目を集めている。体の成長や冬場の下半身強化の成果で球速がアップし、今春にMAX145キロをマーク。安定感が増して絶対的エースに成長した。同じ左腕の桐光学園・松井裕樹を目標にする16歳が、チーム初の甲子園出場を目指して夏のマウンドに立つ。

 どっしりとした下半身と、しなやかな左ひじ。177センチ、72キロの数字以上に大きく見える体から、威力抜群の速球が投げ込まれる。「腕の振りが良くなってきた。状態は上がっています」。開幕が迫った香川大会に向け、高松北のエース・塹江は自信をのぞかせた。

 無名の左腕がにわかに注目を集めた春の県大会。藤井との3回戦で、レクザムスタジアムのスコアボードに「143キロ」を点灯させた。さらに大会後の練習試合で145キロをマーク。県内最速の称号を不動のものとした。

 まさに「急成長」だ。中学3年時に168センチだった身長が、1年半で9センチ伸びた。「もともと股関節が柔らかく、速い球を投げられる要素を持っていた」と秦敏博監督。体が大きくなるにつれて素質が開花。冬場の下半身強化の成果もプラスされ、春の140キロ超えにつながった。

 秦監督の勧めで、同じ左腕の桐光学園・松井の投球を研究している。「マウンドでの落ち着きやスライダーがスゴい。今は雲の上の存在だけど、少しでも近づきたい」。指揮官は「まだまだ成長途上。可能性を持っている子」と“ドクターK”への進化を期待している。

 春に習得したチェンジアップなど、変化球にも磨きをかけてきた。打撃でも4番でチームの柱だ。初戦は16日、高瀬‐三木の勝者と対戦する。「最少失点に抑え、チャンスで1本打ちたい」と意気込む2年生が、夏の香川に波乱を起こす。

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