快勝の花咲徳栄・若月に虎など10球団
「高校野球埼玉大会・2回戦、花咲徳栄10‐0狭山工」(12日、上尾市民)
快音はなかったが、花咲徳栄・若月健矢捕手(3年)は、存在感をしっかり示した。初回1死二、三塁では冷静に四球を選び大量点につなげ、敵失で出た四回は盗塁も決め、コールドを決める点となる10点目のホームを踏んだ。上位打線ではただ一人ノーヒットだったが、「大事なところで打つのが僕の役割。勝ちにつながるバッティングをする」と力を込めた。
この日は中日、阪神など10球団のスカウトが足を運ぶ注目ぶり。快打こそ見られなかったものの、阪神・中尾スカウトは「身のこなしがいい。スローイングも力任せでなくなって、良くなっている」と、捕手としての能力にも二重丸を付けた。
初戦は遅い球に合わず結果が出なかった若月も「これから上げていけばいいと思う」。2年ぶりの夏の甲子園へ、センバツ王者・浦和学院から1枚限りのキップを奪い取る。