三次、夏通算100勝!99勝対決制す

 「高校野球・広島大会1回戦、三次7-5誠之館」(13日、福山市民)

 1回戦14試合が行われた。夏の広島大会でともに通算100勝に王手をかけていた三次と福山誠之館の“99勝対決”は、三次に軍配が上がった。通算100勝は9校目。同校の新たな歴史をつくった三次ナインは、さらに勝利数を積み重ねる意欲をみせた。

 九回2死三塁。三次・立花友和投手(3年)が最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、一塁側応援席は歓喜でわき返った。歴代選手たちが積み重ねてきた歴史。新たにその1ページを加えたナインにOBらが大きな拍手を送った。

 両校とも夏の大会通算100勝に王手をかけた“99勝対決”だった。初回に打線が5得点。その後は無得点に封じられたが、九回に2点を加点した。投げてはエース・立花が粘りの投球。9回178球を投げ13安打を浴びながら5失点(自責4)。要所で踏みとどまり、記念星をたぐり寄せた。

 主将の杉谷大輝捕手(3年)は「節目の試合に勝つことができた。うれしい」と、笑顔で大粒の汗をぬぐった。

 創部は1900年(明治33)。1926年から夏の大会に出場し、82大会目で9校目となる大台到達を果たした。プロ野球界にも梵、永川光(いずれも広島)を輩出している伝統校だ。

 昨秋、ユニホームの色をアイボリーから創部当時の純白に戻した。同校OBでもある柘植卓巳監督(64)は「建部精神を思い出すために戻すことを決めた」。原点に立ち返って挑んだ一戦で手にした通算100勝だ。

 ただ、これは通過点に過ぎない。杉谷主将は「次は101、102勝を目指して頑張っていきたい」と意気込んだ。三次ナインは、伝統校の重みを感じながら勝利を追い求める。

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