尾道商2年生エース植杉が逆転呼ぶ快投
「高校野球広島大会・3回戦、尾道商9‐2大竹」(20日、コカ・コーラウエスト)
3回戦8試合が行われた。古豪・尾道商は植杉晃生投手(2年)が投打に活躍した。2番手で登板し、3回1/3を1安打無失点。打っては四回に同点適時打を放った。
2年生エース・植杉が逆転勝利への道を切り開いた。
0‐2の四回2死一、二塁で登板。後続を空振り三振に打ち取りピンチを切り抜けた。先発した光木寛太投手(2年)が二、三回と立て続けに失点。これ以上の失点を防ぎたいチームの期待に応えた。
キレのある直球を軸に六回まで投げた。許した安打はわずか1本。3回1/31安打無失点の好投に「追加点を与えない気持ちだった。いい投球ができた」と汗をぬぐった。
制球難を克服し今夏に臨んでいる。昨秋はボール先行の投球が続き自滅することが多かった。2年生になりフォームの修正に着手。「みんなに体が開いているとか体重移動がうまくできていないとか言ってもらった」。仲間にもらった助言を胸に、黙々とシャドーピッチングを行いフォームを固めてきた。
打っては四回1死満塁で同点の右前適時打。攻守に存在感を示した。
「メンバーに入れなかった3年生もいる。背番号1を背負うのだから、その思いも背負って戦う」。力強い言葉が頼もしい。