連覇へ広島工が逆転星!七回一挙5点

 「高校野球広島大会・3回戦、広島工5-3総合技術」(21日、マツダ)

大会連覇を目指す広島工は総合技術と対戦。七回に山口誠矢内野手(2年)の走者一掃となる左越え3点適時二塁打などで一挙5点を奪い、逆転勝利を収めた。

 安打がつながるたびに広島工ナインは拳を突き上げた。死球を挟み4連打で5得点。試合終盤での逆転劇にボルテージは最高潮に達した。

 0‐2の七回2死一塁からだ。芝和哉内野手(3年)が中越え適時三塁打を放ち、1点差。続く森重大河内野手(3年)の二塁適時内野安打で同点に追い付いた。さらに「決めてやろうと思っていた」と山口誠矢内野手(2年)。2死満塁から走者一掃の左越え3点適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。

 総合技術の先発・大村浩徳投手(3年)の前に六回まで散発3安打。変則的な左の横手から放たれる球に的を絞ることができなかった。だが七回、その大村が先頭に四球を与えた後、速球派右腕の牛尾康寛投手(3年)に交代。「速い投手の練習はしてきた」と沖元茂雄監督(48)。そこから打線が急に活気づいた。

 速球派投手の対策は万全だった。今年、ドラフト4位で日本ハムに入団した宇佐美塁大内野手(18)から寄贈された打撃マシンで打ち込んできた。設定速度は150キロ。当初は剛速球にバットはかすりもしなかったが、次第に安打性の打球を打ち返せるようになった。

 昨夏は優勝し、20年ぶりに夏の甲子園切符をつかみ取った。2年連続での出場を目指す今夏。山口は「1つ1つ勝っていきたい」と力を込めた。逆転勝利の勢いに乗り“ケンコー”が聖地まで突っ走る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス