瀬戸内・山岡11K「絶対負けたくない」
「高校野球広島大会・準決勝、瀬戸内3‐2広島工」(27日、しまなみ)
“小さな巨人”が躍動した。プロ注目の右腕・山岡が、9回6安打11奪三振2失点と好投。身長172センチと小柄ながら、この日は最速145キロの直球とスライダーを武器に昨夏の覇者・広島工を手玉に取った。
2‐0の四回には右越えソロを浴びるなど2失点した。しかし、五回以降は直球ではなくスライダー中心の配球に変え広島工打線を封じた。「直球を狙われていた。自分たちで話し合い変えた」。
2‐2の七回無死三塁では、スライダーを多投し、圧巻の3者連続三振。ピンチを最高の形で切り抜け、その裏の味方の勝ち越し劇を呼び込んだ。
2000年以来、13年ぶりの夏の甲子園をかけて戦う決勝は、田口を擁する新庄との一戦。山岡は「同じ三振を取れる投手。絶対に負けたくない」と、闘志をみなぎらせていた。