済美・安楽120m弾!打っても凄い
「全国高校野球」(8日開幕、甲子園)
甲子園練習2日目が3日、兵庫県西宮市の同球場で行われ、今春センバツ準優勝の済美(愛媛)が登場。MAX157キロのエース・安楽智大投手(2年)は、マウンドの感触を確かめながら軽めに11球を投げ、シート打撃では中堅右に本塁打を放つなど、大会本番での大暴れを予感させた。
春に逃した全国制覇へ、弾みをつける一発だ。シート打撃の2打席目。済美・安楽が放った打球は、大きな放物線を描いて中堅右の観客席に飛び込んだ。
「狙っていました。うまく上からたたけた」
飛距離120メートル。練習とはいえ、甲子園で放った“初アーチ”がうれしくないはずがない。剛速球だけではなく、4番に座る打撃でもパワーを見せつけ「試合でも、ここぞという場面でホームランを打ちたい」と本番での大暴れを誓った。
1‐17の大敗で号泣した浦和学院とのセンバツ決勝以来、4カ月ぶりに聖地に帰ってきた。打撃練習が終わるとマウンドに上がり、「5割くらい」の力でじっくり11球を投げた。「センバツの悔しさを思い出した。リベンジしたい」。熱い思いがこみ上げてきた。
愛媛大会で自己最速の157キロをマーク。スピードにこだわり続ける怪物右腕は「158キロを追い求めたい」と、改めて日南学園・寺原(現ソフトバンク)が持つ甲子園最速記録を目標に掲げた。「感動を与えられるような投球をしたい」。剛球伝説の第二章が、いよいよ幕を開ける。