日大山形、三高との“兄弟対決”制す

 「全国高校野球・2回戦、日大山形7‐1日大三」(13日、甲子園)

 2回戦4試合が行われ、6年ぶり出場の日大山形が完勝で2年前の優勝校である日大三との“日大対決”を制した。一回、主将の奥村展征内野手(3年)が中越え先制2ラン。2‐1で迎えた七回に打者一巡の猛攻撃で5点を加えた。エースの庄司瑞投手(3年)は1失点完投勝利。横浜、花巻東、明徳義塾の3校も3回戦に進出した。

 気迫を込めた150球で強力打線をねじ伏せた。日大山形のエース・庄司瑞投手(3年)が山形大会を通じて今夏初の完投勝利。西東京大会のチーム打率・415の日大三を5安打1失点に抑えた右腕は「集中力を保つことができた。ゾーンに入っていた。1回1回が早く感じてあっという間でした」と興奮気味に勝利の喜びを口にした。

 全国の大舞台でリベンジに成功した。日大三とは今春に練習試合で対戦して6‐8で敗れた。その時、被弾した1番・河津と負傷欠場していた3番・森を特に警戒。7四球でピンチを招くこともあったが、初回に自己記録を更新した最速143キロの直球を武器に要所を締めて借りを返した。

 昨秋から球速が10キロ以上伸びた。冬場のウエートトレの成果だ。大きな負荷をかけるだけだった従来の方法から、筋肉にしなりをつける新しいメニューを重視。1年時には100キロしか上がらなかったスクワットはMAX220キロまで更新。効果的なトレーニングが春以降の球速アップに直結した。

 山形県勢として、春夏通じて6度目の対戦で、東京勢から初勝利を挙げた。しかも今大会は、第6日までに登場した東北5校全校が勝利と、東北勢は確実に力をつけている。「次は自分たちの目標のベスト4で山形県の歴史を塗り替えたい」と庄司は高らかに宣言。日大山形の先輩が県勢初の8強入りを果たしたのは06年。初戦で2年前の覇者を撃破した今夏は一気に上を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス