楽天サヨナラ献上 仙さん「IQが低い」
「西武3‐2楽天」(17日、西武ド)
土壇場の粘りも、勝利には結びつかなかった。楽天は九回2死から枡田のソロで追いついたが、その裏に小山伸、金刃がつかまってサヨナラ負け。星野監督は「いつも言ってるけど、IQが低い。ミスが多すぎる」と、ナインに苦言を呈した。
同点とした直後、九回から登板した小山伸が先頭の渡辺に四球を与える。この四球でガッツポーズした渡辺の姿に球場は一気に沸いた。2死一、二塁から代打・大崎の右前打。右翼の岡島が「握り損ねました」と、一瞬もたついた間に、二塁走者がホームイン。先頭打者への四球と、守備の乱れ。大事な場面で2つのミスが出た。
打線は好機に3度の併殺と、つながりを欠いた。今季、エース田中が登板した翌日は20試合で7勝13敗と数字が悪い。指揮官は「そんなの、全部勝ったら今ごろ何連勝してるんだよ…」と、気にも止めなかったが、不思議な結果が残っている。
帰り道は約5分間、階段を上り続けなければならない西武ドーム。闘将は常々、この階段を上る時の心境を「勝ちゃあいいけど、負けたらホントにムシャクシャする」と話しているが、この試合はかなりこたえたに違いない。球団史上初のマジック点灯は、最短で20日に延びた。
階段を上り終えると「小山君はダメだねえ」とポツリ。報道陣から「疲れも出てきたか」と質問されると「そんなの誰だって疲れてんだよ!」と一喝。すべての感情を、怒号に込めて吐き捨てた。