De国吉続投に罵声「中畑、説明しろ」

 「DeNA2-16巨人」(25日、横浜)

 打たれても打たれても、マウンドにいた。三回まで毎回の7失点を喫したDeNA・国吉に、その裏の打席で代打を出さずに続投。失点を重ねた末、6回を被安打15、11失点。一方的な試合に「金返せ」「中畑、出てきて説明しろ」と罵声が飛んだ。

 会見場で中畑監督は開口一番頭を下げた。「内容のない試合をしてしまい、スタンドを含め野球ファンのみなさんに大変申し訳ない」。そして、国吉への思いをはき出した。「エースとか先発ローテに入る投手は、仲間のことも考えなきゃいけない。期待している部分を簡単に裏切った。続投させられる悔しさが本当に分かる人間か。こういう教育なんだ」。

 大事な一戦だった。この日の巨人戦は、勝てば昨季の対戦成績を上回る5勝目で、対巨人3連戦初の勝ち越し。そして昨季のシーズン勝ち星を上回る47勝となる。次戦は3位に抜け出しかけている広島戦。3連勝が必須の敵地に、殻を破って乗り込む思いだった。

 「ボールがすべて高かった。このような展開にして申し訳ない」とうなだれた国吉は2軍降格。指揮官は「戦う姿をもう一度取り戻したい」と、今季を占う広島戦へ視線を向けた。

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