いざ、敵地に赴かんとする２６日の新横浜駅。打倒マエケン、打倒広島へ、ＤｅＮＡ・中畑清監督が「絶対に勝ち越す」と熱く語った時だった。背後を黄色の車体がゆっくりとホームに入線。“幸せの黄色い電車”ドクターイエローだった。

　３位広島を４・５ゲーム差で追う展開。指揮官は超攻撃的布陣で臨むことを予告した。故障明けの石川を即１番。絶好調の梶谷を２番。以下、モーガン、ブランコ、中村、多村…。

　「連打連打のイメージはわかない。１番から６番まで一発のある打者を並べる」。６人合計８０発。超重量打線で、マエケン、大竹らに挑む。

　ドクターイエローは設備点検車両で１０日に１回程度、非公表で運転される。目撃数も少なく、見れば幸運を招くと言われる。「幸運？いいじゃないか」とポーズをとってニヤリ。ＣＳ争いへ、運も味方につけた。