マー君101年ぶりメジャー記録並んだ
「ソフトバンク6‐11楽天」(30日、ヤフオク)
楽天・田中将大投手(24)がソフトバンク(18)戦に先発し7回3失点でシーズン無傷の19勝目を挙げた。メジャーの開幕からの連勝にも並んだ。また1シーズンでの19連勝は歴代2位に並び、稲尾和久(西鉄)の「20」に王手をかける。昨季からの連勝も23。投げるたびに記録を更新するマー君。すでにその存在が伝説となりつつある。
勝利という結果をもたらすのは当然で、それよりも3失点したことが新鮮に映る。田中は、もはやそんな域まで上り詰めている。7回3失点で開幕から19連勝。1912年、ニューヨーク・ジャイアンツのマーカードが達成した、メジャー記録にも肩を並べた。
ヒーローインタビューでのコメントには、悔しさがにじんだ。「何にも良くなかったです。すべてですね」。六回2死一、二塁から4番の柳田に2点適時二塁打。1イニングで2失点するのは、5月28日の阪神戦以来3カ月ぶりだ。星野監督は「これまで色んなところで抑えてきたんだ。何も心配してない」と、揺るがぬ信頼を寄せたが、今回のマー君は、明らかにらしくない内容だった。
優勝マジックも点灯し、着実に頂点に向かって歩みを進めるチーム。この日試合前、球団広報から「登板前日の先発投手への取材禁止」という発表がされた。試合に集中させるため、登板当日の取材をしない代わりに前日にコメントをするというのが球界の慣例で、異例の措置といえる。選手のコンディションを考慮しての対応とみられるが、優勝に向け、ピリピリムードが漂いつつある。
この日は所用で野村克也元監督が試合を観戦。「風貌さえできてきた。エースの風格。不滅の記録を作ってほしい」と、かつての教え子の成長ぶりに目を細めながら、チームへの思いも続けた。「優勝して仙台のファンを喜ばせてもらいたい。オレがかなえられなかったから。あんなやりやすいファンはない。あったかい」。2009年に2位に躍進させた。それを超える位置を目指すナインに、エールを送った。
崩れながら、マジックをしっかりと減らしたエース。「しっかりと勝ったことが大きい」と、結果には前を向いた。沢村賞を獲得した2011年の勝ち星にも到達。「それを目標にしてきたわけではない。(これからも)一つ一つ勝っていきたい」。次は自身初、球界でも08年・岩隈(当時楽天)以来となる20勝の大台。もちろん、高い壁ではなくなった。
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