マー君シーズン21連勝!神様超えた神の子
「楽天6‐2オリックス」(13日、K宮城)
楽天の田中将大投手(24)が、同一シーズン21連勝の日本新記録を達成。1957年の稲尾和久(西鉄)に並んでいたシーズン最多連勝記録の20連勝を56年ぶりに塗り替えた。昨シーズンから25連勝とし、自らの連勝記録を更新した。2008年に岩隈(現マリナーズ)がつくったシーズン21勝の球団記録にも並んだ。10安打2失点で、今季8度目の完投勝ち。オリックスには10年から9連勝となった。楽天はマジックを12とした。
納得のいかない21勝目だった。2試合連続完投、当然のように手にした勝利について、田中の表情が曇った。「完封しないとダメだったと思うので、すごく悔しいです」。次々に塗り替えていく記録については「数字というものは後からついてくるもの。もてはやされてますけど、関係なく、しっかり投げられればいいと思う」と、雑音をシャットアウトした。
九回1死二塁から、味方の失策の間に2失点目。「右のインサイド、左の外の制球が甘かった」と、この日を振り返って課題を挙げたが「勝って反省できるので、ぜいたくな話ですけどね」と淡々。伸びる連勝記録に「すごいなあホンマ。それしか言いようがない。もう聞くなよ」と、星野監督も報道陣に苦笑いだ。
リリーフ陣の休養が最大のテーマだった。「本人がいくというから。(完投を)意識してるんだろう」とは指揮官。余裕の試合展開となっても、最後までマウンドへ上がった。「一人で投げられれば、リリーフ陣の方も楽だと思う」とマー君はうなずく。シナリオがつくられていたように、最後は勝利を告げる白い紙風船が舞った。
好調を続ける要因のひとつに、打撃練習がある。2、9日と、Kスタ宮城で先発投手のみの練習を行った際、星トレーナーの投げるボールを打つマー君の姿があった。「上半身と下半身の力をうまく使えるように。投球も一緒。力をバンと出すのが一緒なので」。星トレーナーに「(上、下半身が)ずれている感じがする」と相談し、打撃練習の結論に至った。繊細に自らの肉体に向き合う姿勢も大記録の源だ。
マジックをしっかり減らして「12」。優勝というゴールテープが近づいていることに関して「ゴールテープ、見たことないんでわかりません」と笑いを誘った。チームとともに続く、田中の記録。「記録伸ばすためにやってるわけじゃないので。まずはリーグ優勝、しっかりできるようにやっていきたい」と、仙台のファンに約束した。
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