「ＤｅＮＡ１-５中日」（２１日、横浜）

　帰ってきた主砲が、ブレーキになった。右太もも裏の張りから、５試合ぶりにスタメン４番に復帰したＤｅＮＡ・ブランコが、３度の得点機にすべて凡退するなど４打数無安打。中畑監督は「チャンスに対して本来の思い切りがない。気持ちとスイングがマッチしていない」と状態を説明した。

　４位を争う中日との激突。指揮官は「１つでも上を狙うのがオレらの仕事」と宣言し、満を持して主砲が復帰したはずだった。試合後は居残り打撃練習を直訴。３０分間、黙々と打ち込んだ。優等生助っ人は「練習を重ねていくしかない。日々調子を取り戻したいんだ」と覚悟を口にした。

　現在バレンティンに３差をつけて、打点トップ。「まずはチームのために仕事をしたい。タイトルはシーズンが終わった段階で取れていればいいよ」。チームに貢献したい思いだ。

　「彼が打つことで空気が変わる。脇役がチャンスをつくって主役が結果を出すことでチームに勢いをつけてくれる」と中畑監督は強調した。“１つでも上へ”を成し遂げるためにも大砲復活は欠かせない。