九共大・大瀬良に9球団スカウト熱視線

 「福岡六大学野球、九州共立大7‐0福岡工大」(21日、九産大野球場)

 福岡六大学野球の秋季リーグ戦の第3週第1日は21日、福岡市の九産大野球場で3試合を行い、九州共立大が福岡工大を7‐0で破った。10月24日のドラフト会議で上位候補として注目される九共大・大瀬良大地(4年・長崎日大)が、ソフトバンク、阪神など9球団のスカウトの前で福工大打線を5安打に抑え、今季3勝目を挙げた。

 持ち前の力強いフォームで、マウンドの大瀬良が躍動した。春のリーグで延長の末に敗れた福工大を被安打5で完封。「調子が良すぎてリリースポイントが定まらなかった」と好調さがかえって災いするほどだった。

 直球で押すパワフルな投球で9奪三振。チームのスピードガンでは自己最速の153キロを計測し「最速が出ました」と満足そうに笑みを浮かべた。九回にも150キロをマークし、今季先発した3戦とも直球は150キロを超えた。その日の調子によってフォームを変え、この日は投球動作の最初に左脚を少し後ろに跳ねて勢いを付けて上げた。「ダルビッシュさん(レンジャーズ)も日によって違うフォームにすると聞きました。レベルは違うけど気持ちはわかります」という「ダル流」微調整が好結果につながっている。

 ネット裏ではソフトバンクの永山スカウト部長、阪神・中村GMら9球団のスカウトが、大瀬良の投球を熱く見つめた。中村GMが「春よりも良くなっている。即戦力候補の1人。楽しみな投手」と言えば、永山スカウト部長も「球に強さが出てきた。先発ローテ争いに加われる力は十分ある」と地元の逸材をベタ褒め。来月のドラフトまで即戦力右腕の評価はさらに高まりそうだ。

 リーグ通算37勝で、目標の40勝まであと3勝。「自分の投球よりチームが勝つことが一番。今はみんなの雰囲気がいいことがうれしい」。大瀬良の笑顔がチーム好調の証しだ。

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