ライアン小川 上原&松坂以来の新人15勝
「阪神6-7ヤクルト」(22日、甲子園)
苦しみながらも価値ある白星をつかみ取った。“ライアン”ヤクルト・小川が6回2/3を5失点ながら、15勝目。前夜にハーラートップに躍り出た広島・前田健に、すぐさま肩を並べた。
新人の15勝は、99年の巨人・上原(現レッドソックス)、西武・松坂(現メッツ)以来。「真っすぐが全然良くなくて、変化球でごまかして投げていたところがあった」。それでも試合中にフォームを微調整して、リードを許さなかった。広島・前田健に並んだが「前田さんは巨人打線を寄せ付けない投球をしていた。そういう投手に少しでも追いつけるように頑張りたい」と話した。
最多勝、新人王を争う。「獲りたいという欲は絶対に出てくると思うが、それを押し殺して自分の投球をしたい」。ライアンは表情ひとつ変えずに言い切った。