ＤｅＮＡの春田真オーナー（４４）が、３日にも、中畑清監督（５９）に続投要請することが２日、分かった。ＣＳ出場を逃した責任から辞意表明した中畑監督だが、同時にやり残した思いもあるだけに、受諾する見込み。真価が問われる３年目を迎える。

　この日、オーナー会議に出席した春田オーナーは中畑監督の進退について「（シーズン後の）オーナー報告の時期？いや、なるべく早めに出します」と早期決着を示唆。米国から一時帰国中で、近日中に再渡米する多忙の身。寸暇を縫っての直接出馬で全力で慰留に努める考えだ。

　中畑監督への評価は高い。戦力不足の中、６年ぶりに最下位脱出し、２球団に勝ち越した手腕。１２球団トップの観客動員伸び率を記録し、営業面でも貢献。公約のＣＳ出場に関しても高田ＧＭが「それだけの問題ではない」と解任条件としない意向を示している。

　中畑監督のもとには辞意表明の直後から続投を求める声が殺到した。「球界のＯＢの方々から連絡があった。『絶対に辞めるな』という内容。その言葉を重く感じながら考えていきたい」。多くのファンの慰留する声にも「大事に考えていきたい。ファンの声を自問自答してね」と揺れる心境を口にしていた。

　この日は「頭の中は残り３戦のことしかない」と口を閉ざした指揮官。オーナーからの正式な続投要請を経て、３年目へ、気持ちを固める。