「モブキャスト　ＣＳファイナルＳ　パ、楽天‐ロッテ」（１７日開幕、Ｋ宮城）

　楽天は１５日、Ｋスタ宮城で全体練習。星野仙一監督（６６）は「いつも通りのピッチングをしてくれればいい。任せるよ」と、２４勝無敗の田中に託す考えを明かした。

　相手はリーグ３位のロッテ。「はあ～。まだ試合が続くのか。幸せだなあ」と余裕の指揮官だ。その理由は、当然大黒柱の存在。「好きなように投げてくれればいい」と余計な口は挟まず、希代のエースにすべてを委ねる。その結果、「３回で降りてきたって構わない」とまで言い切った。

　田中の今季ロッテ戦は、いずれもＫスタ宮城で３戦全勝。防御率０・７５と抑え込んでいる。ファーストＳを勝ち抜いてきた勢いは侮れないが、指揮官は「よそいきの投球をしても仕方ない」と全幅の信頼を寄せている。

　チームもＫスタでは１０勝２敗と圧倒。加えて、１勝のアドバンテージもあるが、ファイナルＳの戦いに警戒を緩めることはない。「ウチは平幕優勝。まだまだ三役ではない。受け身になったらおかしくなる。常に頭を下げて前みつを持って戦う」。再び挑戦者としてロッテに立ち向かう。