中畑監督“怒”ミス続出「論外も論外」
「フェニックス・リーグ、ソフトバンク9‐4DeNA」(19日、アイビー)
怒り心頭だった。ベンチで発せられた怒声が、球場内に響いた。ベンチ裏に待機していた報道陣は、関係者の指示でバックネット裏通路まで後退。それでも、怒りの声は耳に届くほどだった。
DeNA・中畑清監督(59)が、フェニックス・リーグのソフトバンク戦(アイビー)を視察。ミス続出のシーンを目の当たりにして、鬼に変貌したのだった。
「論外も論外。あのプレーを見て、だれが1軍に推薦するんだ?基本中の基本。基本ができて、応用して、初めて1軍で使える選手になるんだ!」
やり玉に挙がったのは5年目の左腕・土屋。2度も一塁ベースカバーに入る義務を怠り、ともに失点につながった。矛先は高城、筒香にも向かう。名指しで熱い思いをぶちまけた。
早朝の羽田空港では、期待感を口にしていた。それだけに「来季につながるモノを感じたかったけど、これじゃあ逆行。最下位争いのど真ん中にいる怖さを感じたよ」。失望感さえ口にした。
ある選手は「監督、キャラを変えたんですか?」と驚くほど。就任以来最大級の怒り爆発。「今までコーチ任せだったが、来季は不満があればどんどん言う。オレの中で意識改革する」。勝負の3年目。闘将キヨシになる。