加藤前コミ怒り反論「受け入れがたい」
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題の事実調査を行った第三者委員会の最終報告書の全文をNPBのホームページで公開した。隠ぺい工作の生々しいやりとりや、統一球変更の背景を記載。一方で、25日付で辞任した加藤良三前コミッショナー(72)が第三者委の調査に不満を示し、怒りの反論文をファクスで報道各社に配信した。
最終報告書の発表を受けて、加藤前コミッショナーは怒りの反論を展開した。一連の問題の責任を取り、25日付で辞任したが「結論ありきの調査報告書で、私としては受け入れがたい」と、7ページにも及ぶ長文で不満をぶちまけた。
加藤前コミッショナーは、第三者委員会のヒアリングに対してもこれまで通り、身の潔白を主張したという。だが、報告書には統一球の変更の事実を知っていたかについて「疑いが完全に解消されたともいえない状況にある」としている。
コミッショナーの在職期間中は全力を尽くしたと訴え「『重大な職務怠慢』であるとか『任務懈怠』という表現によって非難される理由はありません」と記した。