原監督“誤審”に怒り!ポストS初黒星
「日本シリーズ・第2戦、楽天2-1巨人」(27日、K宮城)
間違いなく後味が悪かった。前夜に先勝し、巨人は一気にたたみかけたいところだったが、そううまくはいかなかった。“誤審”に泣き、相手の絶対的エースに屈した。
原監督の怒りが頂点に達したのは七回裏だった。0‐1の2死一、三塁。藤田の当たりは平凡な二ゴロ。ヘッドスライディングした藤田が一塁ベースを触るより、一塁ロペスがボールを捕球する方が先に見えた。だが判定はセーフで内野安打となり痛恨の1失点だ。
ベンチの原監督は目をつり上げ、鬼の形相で飛び出し森一塁塁審に詰め寄った。「アウトじゃないか」と厳しい口調で猛抗議。だが「セーフと判断した。特段問題はなかったと思う」(森一塁塁審)と判定は覆らなかった。
指揮官は二回のロペスの空振りに対してに続き、珍しくこの夜2度目の猛抗議だった。だが気迫も実らず、皮肉にも1‐2で敗れた。試合後、原監督は七回の判定について怒りを我慢するような表情で「もうそのことはノーコメントですね」と多くは語らなかった。
打線は相手の“無敗エース”田中に1得点。前夜は「ツキがありました」と話していたがこの夜はツキに見放された。1勝1敗のタイ。「(打線に)ひと巻き、ふた巻きして戦いたい」と前を向いた。