緊急登板「怪傑レイ」が窮地救った
「日本シリーズ・第3戦、巨人1‐5楽天」(29日、東京ド)
楽天最大のピンチを、助っ人が救った。六回、緊急降板した美馬に代わり救援したレイが、白星を運び込んだ。
2死二塁。不穏なムードが漂う中、4番・村田を中飛に打ち取り後続を断った。六回が始まる直前にキャッチボールを始めたばかりだったが、「投げるべきポイントに投げるだけ」と落ち着き払い、八回まで力投。矢野にソロは浴びたものの、胸を張れる内容だ。
9月10日のロッテ戦で打球が直撃。右頬骨を骨折した。まだ完治しておらず「怪傑ゾロ」のようなフェースガードを装着しながらの登板が続く。この日も八回に長野の打球が頭部付近を直撃したが、そのまま投げ続ける頼もしさを見せた。
中継ぎ陣の手薄さが不安要素のひとつでもあったが、今は違う。ブルペンにはレイがいる。