ロッテ渡辺俊がメジャー挑戦へ
ロッテ・渡辺俊介投手(37)が、米メジャーリーグへ挑戦する意向を固め、球団を自由契約となることが3日、分かった。渡辺の希望を受け、球団側が本人の意思を尊重する形で送り出すことになったもよう。近日中に発表される予定だ。
シーズンを不本意な形で終えた37歳のサブマリンが、野球人生を懸けて新たな戦いへ挑む決意を固めた。
今季は開幕から先発ローテの一角を担うも、4月20日の楽天戦(QVC)で打球が右足甲に直撃して途中降板。8月15日の楽天戦(QVC)で1軍復帰後も状態は上がらず、6試合登板で0勝4敗と、11年ぶりに1軍未勝利に終わっていた。
だがシーズン終盤には復活への手応えを経て、2軍戦で好投。その中で、親しい関係者に「違う環境で、新たなものを吸収したい」と話すなど、最後の挑戦となる夢舞台への思いを強くしていった。
今季終了後、球団との話し合いでメジャー挑戦の希望を伝え、球団側も05、10年と2度の日本一の功労者である渡辺の意思を尊重。海外FA権を持つ右腕だが、球団は今後の日本球界復帰の可能性にも配慮し、自由契約とすることを決めた。
近日中に球団から発表し、今後は代理人の選定など米移籍の可能性を模索する予定だ。
37歳での挑戦‐。難しい決断、そして簡単にかなう夢ではない。だが06、09年のWBCで「侍ジャパン」の一員として、連続世界一に貢献した経験も持つ渡辺。慣れ親しんだ千葉の風に別れを告げ、大海原へ乗り出す。