「ＤｅＮＡ秋季キャンプ」（５日、奄美大島）

　予告通り、地獄だった。ＤｅＮＡの秋季キャンプ（鹿児島・奄美大島名瀬運動公園）が５日、スタートし、８時間を超えるハードなメニューを敢行した。球場内には２８カ条からなる「注意事項・連絡事項」が張り出され、ゴミの分別やロッカーの整理整頓など生活面まで徹底管理された。

　関係者は「ＧＭ、社長、監督らの意見を集約して決まりました」と説明。注意事項は、ランドリーの使用方法から大浴場の整理整頓、船釣り禁止など細分化されており、（１）外出（２）車の運転（３）自転車の２人乗り（４）宿舎フロントなどのサンダルでの行動（５）喫煙（６）移動時などのゲーム‐の禁止６項目も含まれる。中畑監督は「外出は必要ない。練習することだけ考えればいい。そんな余裕はないと思うけどね」とニヤリと笑った。

　その言葉通り、ハードなメニューが課された。午前１０時に始まり、最後のメニューのダッシュを終えたころには日も暮れた１８時過ぎ。さらに居残り練習組もいて、まさに野球漬けだった。

　中畑監督も精力的に動いた。打撃指導にノック、投手にまでアドバイスを送り３コーチ兼任の働きぶり。「２年間、コーチ任せだった。これからは積極的に触れ合っていく」と明かした。

　ハードな１日を終えて「ピリッときているやつが何人かいたな」と太もも裏を指してドＳ気味にニヤリ。「これを２週間続ける。経験したやつが、立派な戦力になってくれる」と期待を込めた。