大瀬良、圧巻50球!矢野コーチら絶賛
小久保裕紀監督(42)率いる日本代表が6日、台湾との強化試合(8~10日・台北)に向けて神奈川県川崎市のジャイアンツ球場で合同練習を行った。広島からドラフト1位指名された大瀬良大地投手(22)=九州共立大=はブルペンで50球を投げた。力強い直球、豊富な変化球を、鹿取投手コーチ、矢野バッテリーコーチらが絶賛した。
大瀬良がいきなりプロの度肝を抜いた。侍ジャパン初日の練習でブルペン入り。炭谷、嶋に続いて投球を受けた矢野バッテリーコーチが、カットボールをミットに収めた瞬間、思わずうなった。
「(落ち方が)縦やなあ。ええな」。カットボールは、大瀬良が大学2年時にダルビッシュ(レンジャーズ)や松坂(メッツ)の映像を参考にして覚え、磨いてきたボールだ。
ブルペンでは力強い直球に、カーブ、チェンジアップなども交えて50球を投げた。
「フォームはコンパクトな感じだけど、いい球が来ていた。内、外角に投げ分けられる」と矢野コーチ。鹿取コーチも「いろんな球種を持っている。上から投げるので角度がいい。戦力になる」と絶賛。嶋は「体が大きい割に制球がいい。安定した投手」と評した。
大学No.1投手としての能力を見せつけた初日。ただ本人は緊張しっぱなしだった。大学日本代表で知り合い、カープの先輩でもある野村とキャッチボールしたが「投げ方が分からなくなった」と言うほどだった。
「内容の濃い練習ができました」。強化試合では中継ぎとして2、3イニングの登板が予定される。「真っすぐで押すのが自分の投球。勝てる投球がしたい」。赤ヘルの希望の星が、まずは侍で輝く。