小久保ジャパン、世界一奪還へ激勝発進

 「侍ジャパン強化試合、台湾2‐4日本」(8日、台北・新荘)

 野球日本代表「侍ジャパン」は8日、台北で行われた台湾代表との強化試合の第1戦に勝ち、小久保裕紀新監督(42)の初陣を白星で飾った。今回の日本代表は4年後のWBCを見据えて26歳以下の若手を中心に編成された。10日まで3試合が組まれている。

 がっちりと握手を交わす。仲間の笑顔を見ると、自然と頬が緩んだ。台湾の夜空の下に小久保監督の笑顔が輝いた。

 「台湾まで来て選手は立派に戦ってくれた。(初陣の勝利は)一生、勝ちか負けかが付いてくるので勝ててよかった」

 新生・侍ジャパンにとっても、監督としての自身のキャリアも初陣となった一戦。逆転勝ちで飾ったことを手放しで喜んだ。

 台湾とは今年3月のWBC2次ラウンドで延長十回の激闘を演じて以来の再戦だった。球場は攻守でマイクパフォーマンスとメガホンをたたく音が鳴りやまない。完全アウェーだった。

 「日本みたいに時間通りに物事が進むことは少ないかもしれないが、それが影響するようでは海外では戦えない」。試合前には、自身の経験を踏まえて国際試合の心構えを説いたが、序盤は完全に雰囲気にのまれていた。

 初回、初陣の先発を任せた小川が失点。すると打線も序盤は台湾先発の王躍霖に苦しめられた。最速154キロの右腕に一、二回は三者凡退。三回まで打者9人で攻撃を終えた。

 そんな流れを西武コンビが変えた。五回無死。浅村が初球を捉えて右中間二塁打を放つと、続く秋山も初球をたたいて一塁線を破る同点適時二塁打を放った。

 決勝打を放った秋山は、前日まで7番での起用を考えていた。しかし5日の集合から2度の練習で状態の良さを確認。6番に打順を上げた采配がはまった。

 ただ「下手なサインを出した場面もあるので反省していきたい」と言う通り、緊張もあって試合中に何度もトイレに行ったという。「選手の調子の良しあしは分かるけれど、性格も含めて特徴が分かれば心強いと感じた」。今後、さらに選手を知り、強い侍ジャパンをつくっていく。

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