巨人は２７日、西武からＦＡ宣言した片岡治大内野手（３０）と都内のホテルで初交渉を行った。片岡は巨人への思いが強く、入団は決定的。広島からＦＡ宣言した大竹寛投手（３０）、中日を退団した井端弘和内野手（３８）の獲得に続き、来季の日本一奪回へ向けた原巨人の補強が、着々と進んでいる。

　日本を代表する二塁手が巨人移籍を決断することが決定的となった。交渉を終えた片岡は「実績を高く評価してもらいました」と笑みを浮かべた。

　交渉で球団は２年総額３億円以上の条件を提示したもよう。原監督の現役時代の背番号『８』も提示され、「非常に熱い思いを感じました」と大感激。その原監督から交渉の途中、電話で「（体の）ケアをしっかりして、自分の実力を出せば日本を代表する選手だから」と熱いメッセージも送られた。

　すでに片岡は楽天、オリックスと交渉した。だがもともと片岡は、巨人への思いが強い。千葉県出身で、関東の球団でプレーすることについて「一つの魅力ではあると思います」と本音も口にした。

　交渉を行った原沢球団代表は「正二塁手として非常に期待しています、という話をしました」。今季は二塁を固定することができず数少ない“穴”だった。二塁手は重要な補強ポイントで、原監督も「球団、全員一致するところです」と明言した。

　片岡が新たなピースとして加わることは決定的。すでに広島からＦＡ宣言した大竹、中日を退団した井端の獲得は決まっているが、積極的な補強で来季の日本一奪回を狙う。