ＤｅＮＡの中村紀洋内野手（４０）が２９日、横浜市内の球団事務所で契約交渉し、２０００万増の年俸５０００万円プラス出来高払いで更改。「来年ＣＳに出てファンと喜びを分かち合いたい。そのために今年以上の成績を残したい」と誓った。

　ファンのために、バットを握る。下交渉の際に伝えられた、条件額に不服の場合、契約を結ばない方針をのんでのサイン。ＳＮＳサイトに寄せられたファンの声に、突き動かされてのものだった。

　「いろいろなコメントを目にしました。まだファンを喜ばせていないと思った。『ベイスターズのユニホームで、スタジアムで暴れてほしい』と。その気持ちに応えたい」

　ＣＳ出場へ、縁の下の力持ちになる。「いろいろな部分でアドバイスしていきたい」と労を惜しまず貢献する思い。期待をかけるのは同じポジションの筒香。「もっと元気なスイングをしてほしい。僕が元気なうちに追い抜いてほしいね。負けたな、と思ったとき、僕の野球人生は短くなる」。４１歳になる来季。並々ならぬ決意で臨む。