ハム大谷“二刀流査定”で倍増ゲット

 日本ハム・大谷翔平投手(19)が3日、札幌市内の球団事務所で初の契約更改交渉に臨み、1500万円から倍増の3000万円で更改した。投手として3勝、打者として打率・238、3本塁打をマークしたルーキーは“二刀流査定”で倍額をゲット。「さらに上を目指す」と、来季も投打二刀流に磨きをかける。

 投手と野手の両面での働きぶりが認められた。通常の選手より倍働いた二刀流ルーキーは、金額も1500万円から倍増の3000万円でサインした。「すごくありがたいです。ますます来年、しっかり頑張らないといけない」。あどけなさの残る19歳は笑みを浮かべ、来季へのやる気をみなぎらせた。

 今季は投手として、13試合登板で61回2/3を投げて3勝0敗、防御率4・23。野手としては77試合出場で204打席に立ち、打率・238、3本塁打、20打点。「今年は勝てなかったし、打撃も後半あまりよくなく迷惑かけた」と成績には納得していないが、それでも球団側は二刀流の大変さを十二分に考慮してくれた。

 島田球団代表は「投手をやっていると、野手の出場機会が減る。(二刀流で)プラス面もマイナス面もある」と査定の難しさを明かしつつ、「ポイントに出ないプラス点はある。トータルすると十分よくやった」とねぎらった。査定法を説明された大谷は「詳しくはよく分からなかった」と振り返ったが、成績に表れない部分も評価されての倍増提示だ。

 1年目を「まだまだ力が足りなかった。でも楽しかった」と振り返った大谷は、「1試合でも多く勝って、1試合でも多く打てるように」と来季の目標を立てた。年末年始も地元・花巻で練習に励む。来季は投打ともに成績アップさせ、さらに飛躍する。

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