藤浪打つ!De移籍の久保が宣戦布告
阪神からDeNAに移籍した久保康友投手(33)が4日、球団関係者らにあいさつするため鳴尾浜を訪れた。若手選手と別れの握手を交わした右腕は藤浪へ“宣戦布告”した。
「晋太郎にはヒットを打つと言っている。『この人、何言ってるんやろう』という顔してたけど(笑)。簡単じゃないけど気持ちで打つよ。中畑流でね」
悩みから解き放たれた右腕の表情はすっきり。口調も滑らかだった。スーツ姿で「若い投手と投げ合ったり、野手と対戦するのが楽しみだね」と阪神との対戦を心待ちにした。
一方で「いい選手が多いのに、くすぶっている。周りに気を使っている若手が多い」と言う。今季のシーズン中盤はファーム暮らしが続いた。若手とともに汗を流し、その実力を知るからこそ厳しいゲキも忘れなかった。
2日に久保から盗塁を決めると話した大和にも、「本当はもっと挑発的に言ってほしい。バンバン走ったると。そういう選手が出てきてほしい」と注文を付けた。
「全員がチームを引っ張るという気持ちを持ってほしい。期待しているよ」。愛着ある古巣へ、久保流の最後のエールだった。