ソフトバンクの松中信彦内野手（３９）が６日、福岡市のヤフオクドームで契約交渉に臨み公の場で初めて「ボイコット騒動」を謝罪した。松中は６月１３日の交流戦優勝セレモニーを無断で欠席し、翌１４日に出場選手登録抹消。その後の１軍昇格がなかったことも響き、自己ワーストの９試合出場と２安打に終わった。

　「まずはファンのみなさんに謝らないといけない。来年活躍して恩返ししたい」。契約交渉では減額制限を超える７０％減の３０００万円プラス出来高でサインした元三冠王は神妙だった。

　交渉では起用法の話に時間を割いた。「野球界は補強した選手を優先して使いがちだが（フロントから）フラットな状態で競争させると言ってもらえた。やるしかない」。既に都内などでトレーニングを再開。来季、プロ１８年目の大ベテランは復活を諦めていない。