マー君を超えた！パ・リーグ新人王に輝いた楽天の則本昂大投手（２２）が６日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、４８００万円アップの年俸６０００万円でサインした。４００％増は球団新人の最高上昇幅で、１年目のオフに３００％増だった田中将大投手（２５）を上回った。

　５倍増で一発サイン。サラリーマンには夢のような昇給にも「あまりパッとこないというか、しっくりこない…」と困惑したような笑みを浮かべ、「本当に高い評価をしていただいた」と何度も繰り返した。

　レギュラーシーズンで田中に次ぐパ２位タイの１５勝を挙げ、ポストシーズンでも田中と２枚看板でフル回転。田中のルーキーイヤーと遜色ない活躍に、安部井寛スカウト部長は「投球で周りに与える勇気、チームを引っ張る雰囲気を評価した。謙虚に周りの人に感謝する人間性も高く評価した」と、田中超えの理由を説明した。

　オフは田中の自主トレに同行を願い出た。「試合のつくり方や配球は今年１年、見て学んだ。気持ちの持ち方とか、見て分からないところを聞きたい」。明確な目的意識を持ち、何でも貪欲に吸収するつもりだ。