菅野“上原超え”G2年目最高額7000万
巨人・菅野智之投手(24)が9日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万増の7000万円でサインした。巨人選手の2年目の年俸としては、上原(現レッドソックス)の6600万円(5300万増)を上回る球団史上最高額で、球界全体でも西武・松坂と並んで史上2位となった。
柔和な笑みが満足度を物語っていた。初体験の契約交渉で、新人で20勝を挙げた上原を上回る7000万円で一発サイン。「最大にして最高の評価をしていただいた」。プロ2年目の年俸としては、和田(ダイエー)に次いで、松坂と並んで2番目の高額となった。
文句なしの働きだった。新人王こそヤクルト・小川に譲ったものの、チーム最多タイの13勝(6敗)をマークし、ポストシーズンでもCSで広島・前田健に、日本シリーズで楽天・田中に投げ勝った。原沢球団代表は「1年間ローテを守って貯金が7つ。CS、日本シリーズも評価している」とし、「投手(の中で)の貢献度はトップ」と説明した。
球団からは「2年目は軸として働いてほしい」と言われたといい、「身が引き締まった思い」と真剣な表情。来季からは大竹が加入し、競争が激化するが、「向上心が高まると思う」と歓迎し、「200イニングを目標にやっていきたい」と意気込んだ。
今オフはイベントなどに引っ張りだこの多忙な日々。「ジャイアンツというチームは注目されてるな」とし、「(巨人に)入って本当に良かったなと思います」としみじみ。1年間回り道して入団した巨人での1年目は最高の形で結実した。