虎も狙う!京大初のプロ目指し田中始動
阪神などが今秋のドラフト候補に挙げる京大・田中英祐投手(3年・白陵)が5日、新年の活動を開始した。京都市内の大学敷地に隣接する吉田神社への初詣を前に、中距離走中心のメニューでたっぷり汗をかいて、大黒柱としての自覚を感じさせた田中。初詣では「けがをせず1年乗り切れるように」と願を掛け、おみくじの「吉」に笑顔を見せた。
MAX148キロの本格右腕でありながら、寶(たから)馨監督が「それだけでは勝てないという工夫が感じられる」という投球術を身につけ、2年生から大きく成長。昨年春には立命大、近大から白星を挙げ同秋にはベストナインを獲得した。
過去に京大からプロに進んだ選手はおらず、田中は「話題性もあるんじゃないでしょうか」と理系らしく冷静な分析をする。一方で「野球をするからにはそのレベルまで自分を磨きたい」と、話題性だけで満足しない熱さも備える。
工学部に在籍。当然、日本の頭脳としての将来も開けている。また、先月には社会人チームの練習に参加して「モチベーションが上がった」という選択肢も生まれた。さらにはプロも…。
悩ましい1年となるが「まずは春のリーグ戦、開幕節で勝ち点を取る」と、目の前の目標を一つずつクリアしながらのレベルアップを誓った。